猿谷透の精神科医の日記

開業精神科医が毎日の出来事を日記にしたためます。守秘義務の許す範囲で公開していきます

9.13

 13日の金曜日。それがどうした。そもそも一映画の中のエピソードでこれほどみんなが気にするのってどうなのだろう。キリスト教文化圏ならいざ知らず。それより朝の二日酔いの方がしんどい。最近毎日二日酔いが続いている。その分睡眠はしっかりとれている。

 朝からなんでこんなに!ていいたくなるほど患者さんが多い。だけども今週の前半に比べると、かなり診察を楽にこなすことが出来だした。新職員の募集も集まりだしたので、いつまでもくよくよしていられない。あとは12月のボーナスが支払い出来るかの算段をしないといけない。

 午前中は60人弱の患者さんを診察したが、やはり金曜日だと気持ちも楽である。お昼は久しぶりにそとに食べに出かけて、ザめしやでミニそば、松茸ごはん、アジフライ、かつとじ、茄子の煮浸しなどを食べた。この程度の食事で満腹になっている。小食になったものだ。そのくせ痩せない。これが老いというものだろうか。それともパキシルを飲まなくなっただけだろうか。

 腹一杯で仮眠をとると寝起きがしんどい。案の定夜診はカラダが言うことを聞かずに四苦八苦した。ところが患者さんが異常に少なくて15人程度しか診察しなかったから、何とか持ちこたえることが出来た。とはいえ、昼飯の食い過ぎは要注意である。

 介護意見書を何通かと年金診断書を1通やっつけて、それでも8時。帰りに本屋に寄ってから帰った。メシを軽めにしてもらい、ビールも焼酎も飲んだところでリーベが騒ぎ出したので、リーベだけ散歩に連れて行った。こいつは3頭で連れて行くと「自分くらいまじめに歩かなくても分かりゃしないだろう」と高をくくって、あっちフラフラ、こっちフラフラする。ところが1頭だけで連れて行くと、とたんに優等生な散歩を披露するのだ。その豹変ブリは驚くほどだ。

 帰って来てシャワーを浴びたあと、再度ビールを飲む。これが最高の抗うつ薬である。