猿谷透の精神科医の日記

開業精神科医が毎日の出来事を日記にしたためます。守秘義務の許す範囲で公開していきます

9.9

 日曜日にしこたま寝たおかげで何とか朝はすっきり目覚められた。朝はひやっとするほどの涼しさ。いつもどおり出勤して、朝の支度を調えた。

 9時からの診察はいつもどおり人がたくさん待っている。最近は焦らずにこなしていけば、昼頃に空いてくるのが分かるから楽だ。とはいえ10時過ぎに一度頭がぼーっとしてくる。11時に休憩を挟んで果物を食べたりコーヒーを飲む。そうしないと集中力が続かない。

 お昼はいつもどおりの終了時刻。院長室でパソコンのキーボードが壊れたため不便で仕方がない。早く買わねば。ネットで旅行のこととか調べようかと思ったが、体力が持たずに仮眠。4時から夜診に出向いたのだが、午後の昼下がりはたいそう気温が上がっており、脱水症直前だった。

 夜診はあまり患者さんは混み合わずにゆっくりの診察が可能だった。3分の人もいれば30分の人もいる。不公平かもしれないが、3分の人もかつては30分かかっていた人たちなのだ。

 初診の人が多かったせいか人数のわりに時間がかかってしまい、終了時刻は1時間以上ずれ込んだ。そのあとはすぐに書類仕事。年金診断書3通。書いても書いてもなくならない。身体よりも気分が落ち込んでしまう。息苦しく、すぐに根気がなくなる。ストレス性障害が出始めている。どこかで悪循環を断ち切らねば。

 家に帰って、残り物のお肉の炒め物、冷や奴、餃子などで晩酌。以前は酒も飲まずに散歩に行っていたが、今日は不能だった。リーベの恨めしげな視線が刺さる。父ちゃん、またしばらくしたら散歩行くからな。今日は勘弁してくれ